大切なことはすべて台湾が教えてくれた

台湾で暮らす主婦の徒然ブログ。稚拙な文章で自分の気づきなど自由に書いてます。

台湾のあちこちでUFOキャッチャーの店がオープンしまくっている件

台湾の特徴として個人や家族で経営しているお店が多く、その理由として例えばレストランを開業するといっても、日本のように食品衛生責任者の資格だったり行政へのややこしい手続きや多額の資金も必要なく、場所と器具さえあればすぐにでも商売を始めることができることにあります。

ですが、簡単に始められる反面、すぐやめられるという側面もあります。

「あれ、この間オープンしたばっかりなのにもう閉店しちゃったの」みたいなことがよくあります。本当にころころお店が変わります。

そして最近新しくUFOキャッチャーのお店が軒並みオープンしてるんです。

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上の写真のようなお店が私が住んでる台中の家から徒歩10分圏内で5軒はあります。

全部ここ4,5ヶ月ぐらいでオープンしました。

そしてどういうシステムかと言うと、店舗のオーナがーこれ1台1台UFOキャッチャーを個人に貸し出しているんです。私の知り合いは1台1ヶ月4800元で借りてます。

そして借主はその1台のプチオーナーとなり中の空間を自由にカスタマイズして中に入れる商品も自由に決められます。だいたいぬいぐるみやワンピース、ドラゴンボール等のフィギュアが多い印象を受けますね。知り合いの話では今のところ赤字ではないそうで、純利益は1000元~5000元ぐらいだそうです。ですが軒並みオープンしているせいか、利益は右肩下がりでどんどん稼ぎにくくなってるみたいですね。

店舗のオーナーから機械の鍵を渡してもらえるので、アームの力の調整も自由にできます。但し絶対誰も取れないような緩々のアーム調整だとオーナーに見つかれば注意されます。まぁオーナーの人柄にもよると思いますが。

台湾のUFOキャッチャーってアームが緩くて取れたと思ったら、突然放したりするので、こんなの絶対取れる奴いないだろと思ってましたが、神の手を持つ人はいるようですね。この前初めて捕れてる人を目撃しました。小さいぬいぐるみとかだと原価安いので捕られても平気ですが、それだと遊ぶ人も少なく売り上げも少なくなってしまうので、本物の正規のフィギュアとか置かないとなかなか遊んでくれないみたいですね。でもそれでうまい人に狙われて持っていかれたら、すぐ赤字です。1回10元(35円)なので。

その辺の駆け引きが難しいです。

 

個人的に思うことは借主こそが一番のお客様でそれで成り立ってる商売じゃないのっていう印象です。1台1台個人に貸し出すということを思いついた人はさすが商売上手な台湾人って感じです。飲食店始めちゃうと朝から晩まできつい労働が待ってそうだけど、UFOキャッチャー貸し出せば寝ててもレンタル料が懐に入ってきますから。台湾で正規雇用で働いても給料は安いので、副業してたり何かいい儲け話はないかと模索してる台湾人はいっぱいいるので、低リスクで簡単に始められるUFOキャッチャーのプチオーナーというのは受けているんでしょうね。私の近所にあるお店も全部ちゃんと借主がいます。まぁ借主もゲーム感覚だと思うのでかまいませんが、こういう中の商品が捕れて喜ぶお客がいれば、捕られて悔しがる店主がいる。捕れなくて苛立つお客がいればそれを見て微笑む店主がいるというシステムって面白いの?と疑問を持ってしまいます。ゼロサムゲームと言うか、ギャンブルに近いものがありますよね。私が商売するなら、提供する側もされる側もどちらも気持ちのいいWINWINな取引がいいなと思います。